初心者がそれなりのDTM環境を整えるためのフリーソフト解説
最近、DTMや音楽理論に興味があるので、まずはDTM環境を整えてみようと思いました。タイトルの「初心者が〜」というのは、「初心者向けの」という意味ではなく、「初心者が勉強したことを解説する」というような意味にとってください。
ちなみに、私が使ったOSはWindows XPです。
DTMって何?
DeskTop Musicの略です。パソコン上で音楽を作るようなことを言います。通常、MIDI形式で打ち込みをすることが多いです。MIDIとは、楽譜をデジタルデータに変換したようなもので、そのデータをもとにしてハードウェアに音を鳴らさせます。
シーケンサ
主だったもの(調べた中で特に使いやすそうなもの)を挙げると下のような感じです。他にも沢山あるので興味のある方はいろいろ触れてみるとよいでしょう。
とりあえず、私は前に何回か使ったこともあったのでMusicStudio Producerにしました。普通は、Cherryから始める人のほうが多いようです。Dominoは現在頻繁に更新されてるのでさらにいい感じになりそうです。
ソフトをインストールしたら、まずはWeb上に沢山あるMIDIファイルを適当に落として読み込んでみるとよいでしょう。どういう感じに音が作られているのかが伺えます。
入力に慣れていないと打ち込みはけっこう面倒くさいので、耐えられない人はMIDIキーボードを買いましょう。
シンセサイザ
本格的な人は、パソコンとは別に音源モジュールを接続して音を作ったりします。ローランドのSC-88Proなどが有名です。OSのデフォルトに標準搭載されているようなシンセサイザが出す音よりもかなりいい音が出ます。ですが、けっこう高いです。数万円はします。
これから初めてみようかな?という人にいきなり数万円もの初期投資はたいへんですので、別の方法でよりよい音が出せるような方法から始めましょう。具体的には、フリーのソフトウェアシンセサイザを使います。
TiMidity++
ソフトウェアシンセサイザとは、専用のハードではなく、PC上で音を作り出すソフトウェアです。けっこういろいろありますが、今回はフリーのTiMidity++を使います。
TiMidity++の特徴は、
- 自分で音色を設定できる
- 各種音源モジュールに近い音色ファイルがいくつか公開されている
- midiから音声ファイルに出力できる
- でも導入が少し面倒
といったところです。解説サイトはいろいろとあるのですが、けっこうリンク切れしてたりします。ちゃんと使えるようになるまで私も苦労しました。
TiMidity++ windows synthesizerを読んでいただければよいかと思います。
TiMidity++がインストールできる上に、他のソフトでもTiMidity++音源が利用できるすぐれものです。
リンク先のインストール方法を読めば大丈夫でしょう。最新のインストーラはsourceforge TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)からダウンロードできます。
インストール後、コントロールパネルなどからオーディオディバイスの設定で、TiMidity++ Driverを設定します。適当なMIDIを開いて、デフォルト音源と聞き比べてみると、それだけでもけっこう音質が違うことがわかります。
なお、パッチや音色ファイルを当てることでさらに音色をカスタマイズできます。一通りやっておきましょう。
あたりを参照のこと。
MusicStudio ProducerでTiMidity++を設定する
MusicStudio Producerはデフォルトでシンセサイザを搭載してたりするすごいやつですが、せっかくなので音源をTiMidity++に設定してみます。
- Windowsに設定されていれば、セットアップ>MIDIデバイスの設定でTiMidity++が選択できるはずです。選択します。
- 次に、セットアップ>環境の設定>インストゥルメントマップを設定します。自分の好みのものを設定しましょう。
- 各トラックのPatchからインストゥルメントマップで選んだ音色を選択できます。
カスタマイズした音色ファイルによっては演奏できない音色もあります。いろいろ試してみましょう。
おわりに
とりあえずそこそこの音が作れる環境は整ったはずです。しかし、これでバリバリ作曲ができるのかというとそうでもありません。音楽に関する知識が必須になります。それについては現在勉強中。
勉強してわかってきたことですが、覚える必要があるものは意外と多い。体感で身に付ける必要があったり、習得に関してはっきりとした段階的なものもないので難しい。短い期間では厳しいかもしれない。